誰に話す?

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 あなたは自分の夢の可能性にかけてMLMにサインし、ディストリビューターとして第一歩を踏み出しました。しかし、多くの方がスタート時に勘違いしているパターンが2つあります。

 「私の近所に昔◯◯社のビジネスをやっていた人がいる」
 「あの人は今、リストラされたから時間があるに違いない」
 「こういうのが好きそうな人」

 そんな人がやりそうだからと、リストの上位にあげてしまうのが、一つ目のパターンです。でも、こう考える人達は、実はほとんどうまくいきません。なぜなら、人選び、先入観で話をもっていこうとするからです。

 有望とおもわれる人たちに話をして、ものの見事に否定される、「あの人だったらやると思ったのに」と決めつけていたあなたは、そこでまずがっくりきて、それが2度、3度続くと、「やっぱりやる人はいないのかな」と思ってしまいます。

 これが「スタートでつまずく」典型的なパターンです。

 もう1つは「この人とやりたい」と感情で選ぶパターンです。もちろん好きな人と組めるに越したことはありませんが、「話したい人」と「理解する人」と「タイミングが合う人」が重なる期待は、過度にしないほうがいいでしょう。

 やる人がわかれば、誰も苦労はしません。24年間MLMをやっている私でも、話してみるまで誰がやるかはわかりません。ましてやその人の先にどんな人が現れるかとなると、まさに「神のみぞ知る」でしょう。
 
 最初はとにかく手当たり次第に当ってみるしかありません。このことを前提にして、相手をリストアップしていきましょうか?多くの人は、至極当然のこととして、断りそうにない人や話を聞いてくれそうな人、自分に同意してくれそうな人を無意識に選ぶ傾向があります。

 別に悪いことではありませんが、そういう人たちが、将来、自分のビジネスを支えてくれる人になってくれるかどうかはわかりません。たとえば、あなたは銀行から数億円の融資を受けて、六本木ヒルズのワンフロアを借り、ベンチャービジネスをスタートさせました。そのとき、あなたはどんなスタッフを集めますか?

 私なら当然、仕事ができそうな人、信頼ができる人、夢を一緒にかなえてくれそうな人を選びます。間違っても「断りそうにない人」は選びません。仮に「断りそうにない人」をあなたが選んだら、その人もきっと同じように「断りそうにない人」を選ぶでしょう。それでは、やがて巨大なネットワークを広げていきそうな人は出てきそうもありません。

 ベストなのは「言うことを聞いてくれる人」ではなく、「あなたより力がある人」です
ぜひアッパーマーケットを目指して、リクルートをかけていきましょう。
 
 もちろん最初からはムリかもしれませんが、このことをは決して忘れないでください。では、リストアップです。候補者はいったいどんな人でしょうか。普通の人の場合、親、兄弟、親戚、親友を合わせると、5〜6人が一般的な数です。友達レベルになると大体20人前後になり、単なる知人レベルになると100人を超えるといわれています。

 「知り合い」というのは、あなたが生まれてこの方知り合った人すべてで、あなたという人間を知っている人です。ただし、その人の顔と名前が一致することが最低条件になります。

 この場合は連絡がつき、あなたの話を聞いてはくれますが、特に友好的とはいえない人たちも含みます。その外の未知のゾーンは、もちろん無限大。これが、あなたのリストアップの候補者カテゴリーとなります。さて、ではそれぞれのカテゴリーについて、特徴だけあげておきましょう。

 まず、親、兄弟、親戚、親友レベルの人々。これらの人々は、あなたが「すごいビジネスを見つけたら、成功するからね!」と言って説明しても「ハイハイ、わかりました。それより風呂先に入って」などと言って相手にしてくれないというのが、普通の反応のようです。

 すごい話は、普通すごい人からきます。私やあなたのような普通の人から、すごい話はやってこないのが背の常でしょう。

 このゾーンの人々の場合、しいていえば「とにかくやるから!止めても無駄だからね」ぐらいの決意表明をし、あなたの真剣な姿を見てもらって味方につけるしかないのかもしれません。

 MLMをやることにしたときには、「ちゃんと会社に勤めればいいのに」と反対した親が、その後の収入を聞くなり「お前ならやると思った」と変わってしまうようなケースもあります。このゾーンの人たちは、成果を出せば簡単に意見をひっくり返します。

 次に友達レベルの人々。実は、ここが一番厄介なゾーンです。なぜなら友達は、あなたのメンタルを傷つけるからです。

 友達は、あなたのことを好きな人たちです。だからこそ、あなたの「悪の道」から救い出そうと、一生懸命になる可能性が高いのです。

 友達が親身になってくれるからこそ「まさか、あなたがそんなことすると思わなかった」などと、心にぐさっと突き刺さるフレーズを投げつけてきたりします。もっと親切?な人になると、先回りをして他の友だちに、「あの人からこんな話がくるから注意しといたほうがいいよ!」などと忠告してくれたりします。笑

 友達が一転して、足を引っ張る人になってしまうのです。ですからこのゾーンの人たちに話す場合は「自分はこのビジネスに真剣に取り組んでいること」「他の友達には自分の口から伝えたいので、先回りして言わないでほしいこと」などを言っておいたほうがいいかもしれません。
 
 知人のゾーンの人たちの反応は両極端です。私はグループの人に、このゾーンから当たることを勧めていますが、この人たちは、全く冷たくあなたの話を断ってくるが、1つの情報として客観的にあなたの話を聞いてくれるかのどちからかなのです。関係が薄いので当然といえば当然ですが、とにかく人数が多いので、一番チャンスが潜んでいるゾーンです。

 私は福岡でX社のネットワークビジネスを始める前は8年間、東京に行っていたので、福岡の友達とは疎遠になっている状態でした。「なぜ福岡の会社に就職しなかったのかな」「福岡の大学に行けばよかった」と後悔したほどです。

 しかし今思えば、知人しかいなかったことが、逆に成功の足がかりになりました。仲のいい友だちがいなかったので、関係の薄い知人に話す以外なく、最初から「何と言って会おう」と頭をひねり、勇気を振り絞って声をかけたのです。

 1度壁を乗り越えれば、後は簡単でした。結局、困難がチャンスに変わったのです。おそらくみなさんには、仲のいいお友達が周りにたくさんいることでしょう。でも、その中だけでやろうとはしないでください。チャンスはピンチの陰に、息を潜めて隠れているものですから。

 最後が「外側の人々」です。このゾーンは既知の人々よりはるかに可能性があります。なぜなら、今までの人脈は過去に戻って修正しようがありませんが、これから知り合う人たちには、いくらでも「感じのよいあなた」を演出できるからです。

 しかも、量的に無限です。日々、新しく知り合う人を意識しながら過ごしていれば、いくらでも新しい人脈をつくっていくことができます。

 さて、「親・兄弟」から「外側の人々」までの特徴はわかったでしょうか。これでおおよその自分の人脈をつかんだら、当然、リストアップ表をつくる必要があります。このリストアップ表は、最初の時間をかけてつくってください。手順は次のようなものです。


1.名簿を用意する。

 名簿の用意は、非常に大事なことです。同窓会名簿や各種の住所録、携帯アドレス、年賀状、名刺など、あなたの知っている「名簿」に類するものをすべて集めてください。


2.紙を用意してリストアップ表をつくる。

 紙を用意して、リストに100番までまず番号だけ書きます。次にやる、やらないの推測などはせず、ただひたすら名前で埋めていきます。すると、大体50人〜70人くらいの間で止まります。これを「快適ゾーン」といい、あなたがほとんどムリせずにアポが取れる人たちです。
 
 これ以上がなかなか書けなくて、苦しむかもしれません。しかし、成功した人に聞くと「一番大事なのは、もうだめだと思ったちょっと先をやってみる、そこに成功がある」と言います。だからとにかく、100番まで名前を書いてみてください。その「快適ゾーン」を超えた人たちのところを「成長ゾーン」といいます。あなたにとって本当に大切なのは、この「成長ゾーン」です。

 ジムに行ってベンチプレスをやっていると、トレーナーが来て重りを調節し、「動かなくなったら呼んでください」と言います。本当に重くなり、これ以上はムリ……と思ってトレーナーを呼ぶと、近寄ってきて、重りは外さずに「あと5回やってください」と言います。

 「動かないから呼んだんですけど」
 「だから、あと5回です」
 「……わかりました」

 なぜトレーナーがあと5回やらせるかというと、その5回をやって初めて、筋肉がつくからです。

 仕事もこれと同じで、意識的に負荷をかけていかないと自分が成長しません。つまり、あなたが成長するゾーンは「快適ゾーン」を超えた50人〜70人以上なのです。あなたが簡単に思い浮かぶこの「快適ゾーン」を超えた「成長ゾーン」にあなたを変えてくれる人が隠れているのです。