MLMはなぜ怪しまれる?

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 こうした歴史をもつMLMは、今から20年以上も前にハーバードビジネススクールの講義に採用されたことからもわかるように、非常に効率的で、しかも効果が見込まれる流通形態と認められています。

 ところがそれにもかかわらず、悲しいかな、ネズミ講と同じものと思われているのも現状です。

 ここで、MLMとネズミ講の違いを簡単に説明しておきましょう。

 
 最大の違いは、ネズミ講には商品がなく、法的には禁止されている点です。目立ってきたら摘発されるので、比較的短命で終わります。ネズミ講は上位の人が儲かり、一方で多くの被害者が出るしくみです。

 このネズミ講と会社組織には、構造がヒエラルキーモデル(階層性)になっているという共通項があります。経済用語では、ヒエラルキーモデルの反対語がネットワーキングです。

 ネットワーキング、つまりMLMは、上位の人が儲かるものでもなければ、被疑者も基本的には出ません(筆者はすべてのMLMを知っているわけではないので、もしあったらごめんなさい。また、入会の規定などで商品の購入が義務づけられているものは該当しません。私はここで対象としているのは、現在日本で上位30社にあたる会社という設定でお話しています)。

 この点が、MLMとネズミ講がかけ離れている点です。


 中には、理屈はさておき、とにかく「丸書いてチョン」のような組織図が嫌いなのだ、という人もいます。でも「丸書いてチョン」が嫌であれば、連絡網のような図に変えればいいだけです。笑。おそらくそういう人は、「人が⇒増えて⇒儲かる」というイメージのこと言っているのでしょう。

 しかし音楽教室も英会話スクールも私立学校も、ぜんぶ人が増えて儲かります。人が増えて儲かるビジネスを毛嫌いしていては、切りがありません。

 しかもMLMは、基本的に人が増えただけでは収入になりません。そこで流通が起こって初めて収入になるのです。人が増えて儲かるわけではないのです。それなら一体、何を「怪しい」と感じているのでしょう。

 それは、あなたです(笑)。

 MLMのことをよく理解せず、「何となくよさそう」と下心見え見えで伝えるあなたの姿はとても怪しく見えるのでしょう。そんなあなたを見て、人はしばしば、次のような誤解をもってしまいます。


 『悪徳マルチ』

 ご存じない方がほとんどですが、マルチ商法は悪いものではありません。「マルチ」という言葉はマルチタレント、マルチプレイヤーなどのように、「多くの」といった意味で使われる、どちらかといえばよい意味で使われる言葉です。

 ところがこれが「悪徳マルチ」となると、一気に悪いイメージになります。でも、【悪徳】をつけると何でも悪くなりますよね?悪徳弁護士、悪徳警官、悪徳医師……ね?怖いでしょ?イメージと真実の違いをちゃんと把握しましょう。

 

 『友だちをなくす』

 友達に物を無理やり売りつけている人は嫌われるかもしれませんが、友達に収入を取らせている人は友だちが増えます。あなたが所属しているMLM企業がどんなビジネスモデルかを調べてください。売りつけることなしに収入を取らせていくシステムなら、友達は逆にどんどん増えていくでしょう。


 『宗教みたい』

 宗教でないことは当然ですが、妄信しているように見える様子を指して、そう言うのかもしれません。狂信的な集団なら、タレントのファンクラブも同じことです。こういう誤解は、立派に宗教を信仰されている方から言わせたら冒涜であり侮辱だと思われることでしょう。


 『在庫を抱えさせられる』

 私の知る限り、昨今のMLMで在庫を強制している会社はありません。それどころか在庫を禁止している会社のほうが多いのが現実です。もし課題な在庫で困っている人がいるとしたら、タイトルや資格維持のために本人の意思で仕入れたケースがほとんどでしょう。

 書き出せばまだまだ色々あるかもしれませんが、それはMLM会社のせいではなく、たいていは個人の人間性の問題です。つまり、「MLMが怪しい」と思われるのは、基本的に人々の無知と無理解が原因なのです。

 しかし、MLMの成功者は、その無知と無理解を逆に利用して成果を上げてきました。その秘訣をマスターしたなら、人々の無知と無理解にむしろ感謝することになるでしょう。